思索倶楽部アイリスという名前には、意味があります。アイリスの花言葉については前回書きました。
今日は「思索」についてです。皆さんは、「思索」と聞いて、どんなイメージをお持ちでしょうか?
「思」は囟+心に分けられます。
囟は、泉門。幼児の頭蓋骨の前と後ろにあり、骨が固まる前の未縫合部分で、細い隙間が開いており、心臓の動きとともに動きます。つまり脳と心臓のつながったイメージを「思」という字に託したのかもしれません。
「思」を脳の働きから見ようとするのは、西洋医学思想の影響です。古典時代の中国では、思考の働きを心臓としており、「思」と「心」はセットなのです。
一方、「索」の篆文は、縄をなう形です。
上部は、縄の結びはじめのところで、そこより縒りはじめるのです。
つまり「思索」というは、身体全体の中にある「思考の素」を外にとり出して、あれこれ筋道を立てながら考えていくプロセスと言えます。
別の見方をしますね。
「考える」ことを時間軸と空間軸での広がりで考えていくと、こんな感じになると思います。
思考→思索→思想→哲学
思考は、点で集まる
思索は、線で流れる
思想は、面で広がる
哲学は、間に浸透する
そんなイメージがあります。
また、
思考:スケッチ
思索:糸
思想:布
哲学:着物
と表現出来るのかもしれません。
中島みゆきの「糸」には、
縦の糸はあなた
横の糸は私
逢うべき糸に
出逢えることを
人は 仕合わせと呼びます
とあります。
糸のような「思索」で、あなたはどんな仕合わせを作っていきますか?