思索のはじまり

新年、明けましておめでとうございます。

 

今年も思索俱楽部アイリスをよろしくお願いいたします。

 

 

昨年開催した「転機」を乗り越える教養シリーズでは、齢や職業様々なバックグラウンドの方が集まりました。都内から来られた方もいらっしゃいました。

 

全てが初めてのことだったので、なかなか思うとおりに行かない部分もありましたが、参加者のコミュニケーション能力の高さと気遣いによって、心地よい場がつくれたのではないかと思います。

 

 

最近よく聞く「心理的安全性」にもつながりますが、集団にとって心地よい場を作るには、自分が相手をどこまで信じ切れるかがポイントなんだと思います。それと何となく感じる共通の価値観でしょうか。

 

 

 

第1回では、資本主義社会は最良の経済システムなのかという大きなテーマから始まりました。国が社会や経済にどこまで介入すべきなのか、民主主義と権威主義が入り混じる中で、日本は現在どのポジションにいて、どこを目指すべきかといったお話がありました。

政府による規制や国の事業は、安定した雇用をつくります。一方で、終身雇用を常態化し、労働市場を沈滞化させ、果ては企業の生産性や活力をも奪うなど、問題には光と影があります。

 

 

解雇規制を緩和する覚悟が国と企業にも求められると言った意見もありました。

 

また、「地産地消」は地域内で商品を動かすだけでは経済的なインパクトを出すには限界があり、地域を横断した生産者と消費者のダイレクトな関係性をどれだけ増やすのか、流入人口をいかに増やすのかがポイントだという指摘もありました。

 

江戸社会システムへの回帰、ベーシックインカムや、高校生の国内留学、工芸を主体とした地域の復活など、皆さん、本当にいろんなことを日頃から考えているのだと感心しました。

 

 

皆さんの話に共通していたのは

 

「幸福な社会とはどういうものか?」

 

ということだったと思います。

 

 

 

少しブームが落ちつきましたが、それでもオンラインコミュニティーは星の数ほどあります。

 

その多くは、著名な主催者が参加者にある知識を教える「スクール型」と、参加者がフラットな関係で共通の目的をシェアする「ヴィレッジ型」があります。前者はホリエモンやロンブー淳、中田大学などですね。

 

 

 

思索倶楽部は、よくある異業種交流会や仲良しクラブ、オタクの集まりではありません。

 

資本主義社会のフツーのキャリアからは逃走しつつ、自分らしい自由と人生を謳歌していきたいと考えている、そんな心あるオトナが集う場所を目指していきます。

 

 

自分の好きなタイミングでいつでも立ち寄れる。

気になるテーマがあれば深耕し、信頼できる仲間と考えを交わし合う。

強者が弱者にコストを依存させる無責任な関係ではなく、プレーヤーの利益を最大化しつつ、コミュニティーの価値も高める。

 

 

外部の環境に応じて、場所を変え、一人一人が夢の花を自由に咲かせる、思索俱楽部は、そんな「群棲型」を目指したいところです。なんて思索してみました。

 

どうぞよろしくお願いいたします。